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アサヒグループ大山崎山荘美術館庭園
![]() 新館(地中の宝石箱)の東側に樹高約30mにも達する巨 大なセンペルセコイアがあります。加賀正太郎が庭園を築 造した当初からのものといいますので、樹齢は少なくとも 100年は超えていると推定される、山荘のシンボルツリ ーと言うべき樹木です。 元々、新館がある位置に植わっていたのですが、新館建 設に伴い切られる運命となりました。しかし、樋口アサヒ ビール社長の英断により移植し、命をつなぐこととなりました。現在の位置まで数メートル移動するのに大変な労力と時間、巨額の経費が必要であったとのことです。 杉科セコイア属の常緑針葉樹で、和名は「いちいもどき」といいます。アメリカではセコイア国立公園の巨木群が有名で 、世界一高いのはカリフォルニアにあり、112mあります。似た名前の「メタセコイア」は生きた化石としても知られ、杉科メタセコイア属で落葉樹です。樹形が美しいことから街路樹や公園樹としてよく植栽されています。 |
ユリノキ 美術館送迎バス待合所のそばにあります。高木なので花や葉の 北アメリカ原産で、日本には明治時代初期に渡来したものなので、加賀正太郎は日本でも早い時期に庭園木として植栽しています。 和名は葉の形が半纏に似ることから「ハンテンボク」、また奴だこにも似ているので「ヤッコダコの木」、相撲の行事の軍配にも似ているので「グンバイノキ」などいくつかあるようです。葉の形は落葉時期になると確かめることができますので、秋が深まり紅葉のシーズンに木の根元を見てください。 ![]() |
カツラ(桂) レストハウスから庭園へ通ずる道に入るとすぐの場所に、数本のカツラの木があります。秋になり落葉すると、この葉から甘い香りがただよいます。カツラの語源は「香出ら」で秋になるとよい香りがするからとの説があります。実際に、昔はこの葉を集めて乾かし、粉末にしてお香を作ったとか。秋が深まるころ確かめてみてはいかがでしょうか。 カツラは日本固有の木で、広く分布しています。葉の形は3〜4cmほどの優雅なハート型、4月〜5月に濃い紅色の小さな花をつけます。源氏物語にも登場する加茂社の葵祭では、このカツラの小枝に双葉葵をつけて社殿を飾ったり、行列の斎王たちはこれを頭に挿し供奉します。京都右京区には「桂」という地名があり、また川の名が「桂川」というのは、かってこのあたりにカツラの木が多く自生していたからという説があります。 全国に樹齢数百年の巨木が多くみられますが、沢に単独でそびえ立つ雄姿は、いかにも森の帝王といった風格を感じます。 |
キリ(桐) 5月の連休ごろ、美術館2階西側ベランダから天王山をみると、紫色の花を付けた樹木が見えます。ベランダから少し遠いので何の花か分かりにくいですが,正体はキリの花です。花には甘い香りがあります。 キリ(桐)はゴマノハクサ科、キリ属の落葉広葉樹で初夏に淡い紫色の筒状の花を付け、広卵形の大きな葉をつけます。原産地は中国、日本国内で取れる木材としては最も軽く、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特質から下駄、箪笥、筝(こと)などの材料として、古くから重宝されてきました。 昔から桐は鳳凰の止まる木として神聖視され、日本でも嵯峨天皇のころから天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど「菊のご紋」につぐ高貴な紋章とされてきました。中世以降足利尊氏や織田信長、豊臣秀吉等が天皇からこれを下賜されています。 近世以降も五七の桐は「日本国政府の紋章」として、菊花紋に準じる国章としてビザやパスポートなどに使用されています。また、500円硬貨の表も五七の桐紋であることはご存知のとおりです。 ![]() 大山崎町では、山崎幼稚園の桐の花も見事です。こちらもご覧下さい。 |
スイレン(睡蓮) 大山崎山荘美術館といえばモネの睡蓮の絵画を思い浮かべる人も多いことでしょう。 新館には常時モネのスイレンの絵画が展示されており、これを楽しみに来館されるお客さまが多くいらっしゃいます。 一方、庭園の池には数種類のスイレンが季節を飾り、庭園の趣きを一層豊かなものにしています。池のスイレンは、新館展示のモネのスイレンにちなみ植えられたものだそうです。 ![]() |
ブラシの木 枝の途中に赤いブラシのような花が、5〜6月ごろに咲く不思議な形をした木で、生々居近くにあります。このころ美術館にいらっしゃるときには注意してみてください。 オーストラリア原産で明治時代に渡来した植物で、英名も「bottlebrush」,和名は「ハナマキ」又は「キンポウジュ」といいますが、「ブラシの木」のほうがぴったりという感じがする植物です。 ブラシの木属には34種あり、数種が鑑賞用に栽培されているようで、大山崎町内の個人宅の庭でも見掛けることがあります。花ことばは「はかない恋」。 ![]() ![]() |