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石敢當

石敢当  大山崎町役場の南西300mの旧西国街道沿いに、「石敢当」(いしがんとう・せきかんとう)と表示した石柱がある。ここは五位川の脇で、かって離宮八幡宮・東の黒門があったところで、そのことを書いた標札がそばに立っている。また30m北には平安時代に計画的に作られた道「久我畷」(こがなわて)(久我縄手)が西国街道と合流する三叉路がある。

 「石敢当」は魔除けであり、沖縄・南九州および中国南部に広く分布している。ちなみに沖縄には700個ほどあり、京都府下には3個ある。 沖縄では現在でも新設されている。

 
字路の突き当たりに多く立てられる。悪鬼、邪鬼は曲がり角を曲がれないとか。この「石敢当」は、「久我畷」が西国街道に合流する正面にあっても良いはずである。

  「久我畷」(久我縄手)は「鳥羽作り道」と西国街道山崎とを直結する計画道路であり、ほとんど直線であるのに、西国街道に合流する部分のみ曲がっている。明治
23年測量の地図でも現在と同じである。

  魔物が高速で走るのなら久我畷の長い直線で加速されて、曲がれずに走ってくれば丁度この石柱に当る位置関係にはある。あるいは西国街道がここで少し曲がっていることもあり、離宮八幡宮神領へ魔物が侵入するのを防ぐためなのであろう。